山形大学医学部看護学科実習

山形大学医学部看護学科3年次29名が高齢者看護学実習を開始しました。
高齢者看護学は、比較的新しい看護学専門領域です。高齢者看護学として独立したのは1989年(平成元年)、まさに日本が高齢社会を目前にした時期でした。同時に高齢者保健医療福祉の10か年戦略(ゴールドプラン)が策定され、地域での保健医療福祉の包括的なケア供給が始まり、一方では訪問看護ステーションの創設と看護の新しいサービス展開の時代背景が有りました。

実習は令和元年9月9日から12月13日まで続きます。

高齢者看護学の魅力は、専門的なアセスメント技術に基づき具体的な看護実践を提供した時に、高齢者が本来持ち得ている生きる力が引き出され、自立と尊厳を獲得できることです。そして、最終的に人生の幕引きとなる看取りのケアにもチームの一員として参画し、高齢者ご本人とご家族を支える役割を担いながら入院患者さんの心が安寧で尊厳ある高齢期を過せるように、実習生と共に関わっています。