認知症治療病棟

認知症治療病棟では、精神症状や問題行動が特に著しい重度の認知症症状があり、自宅や他の施設での療養が困難な方に対し、安定した日常生活の回復を目的として、基本的な認知症治療(手厚いケア及び生活機能回復訓練等のリハビリテーション)を中心に行なっております。

主な特徴

認知症を抱える患者様は、生活環境や関わる人の変化に戸惑い、不安を感じ、その先に焦りや苛立ち、怒りを抱えることも少なくありません。
私達は、その状況を理解し、患者様の尊厳を守り、認知症の正しい知識に基づいた思いやりのあるケアを実践したいと考えています。
薬物療法だけではなく、身のまわりのお世話を通じて、患者様がうまく表現できない気持ちを理解することに心を傾け、多職種チームが協力して患者様の治療計画を策定することに努めています。
週5日は作業療法士を中心に、精神症状の安定や日常生活動作(食事や排泄、歩行など)の維持・向上を目的として、生活機能回復訓練を行っています。
他職種チームの連携は、患者様の精神症状に対する服薬や療養環境の調整の為、チームでのカンファレンスを毎週行っています。
認知症治療病棟では、静かに患者様を見守り、その人らしさを大切にしたケアを実践しています。