ケアが楽しくなる 感情へ届ける情動療法の実践

令和6年7月18日、山形市医師会館で開催されました「ケアが楽しくなる 感情へ届ける情動療法の実践 ~認知症と共に暮らす社会へ向けた研修会~」にて藤井理事長が講演をしてきましたので、その時の様子をご紹介致します。

講演

研修会の初めは、藤井理事長による講演「情動療法について」でした。
認知症に関する基本的な知識、BPSD、BPSC、歓喜的情動の創出についてどうすれば良いかなどの講演がありました。
講演を聞いている方々は、熱心にメモを取りながら学んでおられました。

事例紹介

続いて認知症情動療法の事例紹介で「バーチャルバスツアー」について紹介されました。
当院の作業療法士が入院している患者様に実践している『認知症情動療法』の内、バーチャルバスツアーを実施した際の様子について詳しく紹介しておりました。
キーワードはどのように見つけるのか、どのような導入をすれば良いのか、取り組んでどうだったか、患者様の反応など写真を交えての紹介でした。

グループトーク

最後に情動療法で使うキーワードの導き出し方を学ぶ「”自分のキーワード”を見つけるエピソードトーク」としてグループトークを実施しました。
最初はぎこちない雰囲気だったものの、すぐに皆様打ち解けて盛り上がりを見せておりました。
それぞれのエピソードを語り、キーワードを見つけ、何が自身の琴線に触れるものなのかを探っていました。
最後にグループで話した内容を発表し、今回の研修会が終了しました。

その他

認知症情動療法には様々な手法があり、その一部にコーヒー療法があります。
医療法人東北医療福祉会では、このコーヒー療法を取り込んだカフェ【エモテラカフェ】を実施し、情動療法を知ってもらう取り組みを行っております。
【エモテラカフェ】のコーヒー療法では『よねようコーヒー』のコーヒー豆を使用させていただいております。
『よねようコーヒー』は、県立米沢養護学校の生徒さんたちが、一生懸命学び、何度も試し、試行錯誤を重ねて進化させてきたコーヒーだそうです。
学生さんたちが一生懸命作ったコーヒーに皆様心を打たれるのではないでしょうか。
是非【エモテラカフェ】にも足をお運びください。