内科

内科
Internal

『もときクリニック』の内科診療

診療の特徴

当院は午前中に一般内科疾患、慢性疾患(生活習慣病、便秘症含め)中心に、検診で消化器系を除く内科項目異常の診療、及び肛門疾患の診察を行っております。
午後は訪問診療で認知症を有する高齢者が共同生活をする施設への訪問、及び在宅訪問診療を行っております。
来院されたら速やかに診療できるよう、受診予定前にお電話いただければ幸いです。

高齢者の内科診療では一般的に、慢性疾患や加齢に伴う身体的な変化、薬物の相互作用などにより、特別な医療ニーズがあります。
私たちは患者様の健康状態を総合的に判断し、必要な検査や治療を行うことで、高齢者の生活の質を向上させることを目指しています。

主な治療

①慢性疾患管理
高血圧、糖尿病、高脂血症など、高齢者によく見られる慢性疾患の管理が大切です。
病状の評価や薬物の調整を行い、合併症予防や進行の遅延を図ります。

② 老化に伴う身体的変化への対応
加齢によって筋力や運動能力が低下することがあります。
身体機能を評価し、必要に応じてリハビリテーションや運動療法を提案します。
慢性便秘症の原因追及をし、指摘、指導、治療にて改善を図ります。

③薬物療法の管理
高齢者は複数の薬を服用していることが多く、薬物の相互作用や副作用のリスクが高まります。
適切な薬物療法を提案し、必要に応じて薬の見直しや調整を行います。

④予防医療
高齢者は感染症や骨粗鬆症、インフルエンザなどの予防接種が重要で、状況により判断、接種を提案します。

主な病気

高血圧症

高齢者にとって高血圧症は非常に一般的な疾患です。
高血圧は、血液が血管壁に加える圧力が正常範囲を超える状態であり、長期間にわたって続くと心臓や血管に負担をかけ、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。

高血圧症の特徴

高齢者の高血圧には以下のような特徴があります。
① 血圧の基準値
高齢者の場合、一般的には若年者と比較して血圧の基準値が若干上昇する傾向があります。
これは血管の弾力性の低下や動脈硬化などの加齢による変化が関与しています。
② 隠れた症状
高齢者の高血圧は、しばしば症状がほとんどないか、非特異的な症状しか現れないことです。
そのため、高齢者が自覚症状を感じずに長期間高血圧を抱えていることがあります。
③ 合併症のリスク
高齢者の高血圧は、心臓病、脳卒中、動脈硬化、腎臓病などの合併症のリスクを増加させます。
高齢になると、これらの合併症が発生するリスクがより高いため、早期の発見と管理が重要です。

高血圧症へのアプローチ

①血圧のモニタリング
高齢者の場合、定期的な血圧測定が大切です。
これにより、高血圧の早期発見や血圧の変動を把握することができます。

②生活スタイルの改善
食事や運動、ストレス管理などの生活習慣の改善も大切です。
塩分摂取の制限、バランスの取れた食事、適度な運動、禁煙などが推奨されています。

③薬物療法
生活スタイルの改善だけでは血圧が十分にコントロールできない場合、適切な薬物療法を検討します。
高齢者の場合、他の合併症や薬物の相互作用への配慮が必要であり、一般的には降圧薬(血圧を下げる薬)が処方されますが、患者の状態に応じて適切な薬剤を選択します。

糖尿病

糖尿病(diabetes)は、慢性的な代謝疾患であり、高血糖(血中の糖分が通常よりも高い状態)が特徴です。
糖尿病にはいくつかのタイプがありますが、最も一般的なタイプには2型糖尿病と1型糖尿病が含まれます。

糖尿病の特徴

①高血糖
糖尿病の最も特徴的な症状は、高血糖(高い血糖値)です。
正常な場合、食事から摂取した糖分は体内の細胞に取り込まれ、エネルギー源として利用されますが、糖尿病の場合、このプロセスが適切に機能せず、血中の糖分が高いままになります。

②多尿(頻尿)
高血糖が腎臓に影響を与え、尿中に余分な糖が排出されることがあります。これにより、多尿(頻尿)が生じます。

③疲労感
高血糖の影響により、エネルギー供給が不足し、疲労感や倦怠感が生じることがあります。

④視覚障害
高血糖が眼に影響を与え、視力の変化や視覚障害のリスクを増加させることがあります。

糖尿病へのアプローチ

①糖尿病のタイプの確認
糖尿病は主に1型糖尿病と2型糖尿病に分かれます。
高齢者の場合、2型糖尿病がより一般的ですが、正確な診断が必要です。

②血糖管理
高齢者の場合、低血糖(低血糖症状)に注意が必要です。
薬物療法やインスリン療法は慎重に調整され、低血糖のリスクを最小限に抑えるために努力されるべきです。

③ダイエットと運動
適切な食事療法と運動は、糖尿病管理の重要な要素です。
高齢者の栄養状態や運動能力を考慮し、適切な計画を立てる必要があります。

④合併症のスクリーニング
高齢者は心血管疾患、腎臓疾患、視覚障害、神経障害などの合併症のリスクが高い場合があります。
定期的なスクリーニングとモニタリングが必要です。

脂質異常症

脂質異常症(Dyslipidemia)は、血中の脂質(脂肪やコレステロール)の異常な増加または減少を指し、特に高コレステロールや高トリグリセリドなどが該当します。

脂質異常症の特徴

①高コレステロール(高LDLコレステロール)
LDL(Low-Density Lipoprotein)は「悪玉コレステロール」とも呼ばれ、血管壁にコレステロールを蓄積させる傾向があります。
高いLDLコレステロールは動脈硬化のリスクを増加させ、心臓血管疾患の可能性を高めます。

②低コレステロール(低HDLコレステロール)
HDL(High-Density Lipoprotein)は「良玉コレステロール」と呼ばれ、血管から余分なコレステロールを取り除く役割を果たします。
低いHDLコレステロールは心臓血管疾患のリスクを増加させる可能性があります。

③高トリグリセリド
トリグリセリドは、エネルギーの主要な供給源であり、過剰な摂取が脂質異常症を引き起こす可能性があります。
高いトリグリセリドは動脈硬化や膵炎などのリスクを増加させることがあります。

④生活習慣と関連
不健康な食事習慣、運動不足、肥満などの生活習慣が脂質異常症の原因となります。
高カロリー・高脂肪食、過度のアルコール摂取も影響を与える可能性があります。

脂質異常症は、血液中の脂質のバランスが崩れた状態であり、これが放置されると重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。
診断や治療は、血液検査やリスク評価を通じて行われ、適切な管理と生活スタイルの変更が重要です。

脂質異常症へのアプローチ

①食事療法
食事療法は、脂質異常症の管理において非常に重要です。
低脂肪食、低コレステロール食、高食物繊維食などが推奨されます。
また、適切な運動は脂質異常症の管理に役立ちます。
有酸素運動や筋力トレーニング、適切な体重管理を行うことが重要であり、肥満は脂質異常症のリスクを増加させます。
タバコの喫煙も脂質異常症のリスクを増加させる要因の一つであるため、禁煙は健康に対して多くの利点があります。

②薬物療法
生活スタイルの変更だけで脂質異常症が改善されない場合、医師は薬物療法を検討することがあります。
スタチンやフィブレートなどの薬物が、LDLコレステロールやトリグリセリドの低下を助けることがあります。
これらの薬物は通常、生活スタイルの変更と併用されます。

③定期的なモニタリング
脂質異常症の治療を受けている場合、定期的な血液検査が必要です。
これにより、治療の進捗や薬物の効果が確認され、必要に応じて治療計画が調整されます。

慢性便秘症

慢性便秘症は、通常の頻度や便の形状、量に対する変化があり、長期間にわたって継続する便秘の状態を指します。

①排便頻度の減少
通常よりも排便の回数が少なく、便通が困難な状態が続きます。週に2回以下の排便であることが多いです。

②便質の変化
便が硬く、ドライ、または小さな塊状になることがあります。
時には便が非常に固形で排便が困難な状態が見られます。

③排便に時間がかかる:** 便通が難しく、排便に時間がかかることがあります。
腹痛や不快感を伴うことがあります。

④不完全排便感
便を完全に排泄できていない感覚を感じることがあります。
排便後に腹部の膨満感が残ることがあります。

⑤腹痛や腹部不快感
便秘によって腸内で便が滞留し、これが腹痛や腹部の不快感を引き起こすことがあります。

⑥腸の運動の低下
腸の運動が鈍くなり、正常な便通が妨げられることがあります。
これにより便が十分に腸を通過するのに時間がかかることがあります。

慢性便秘症へのアプローチ

①食物繊維や水分の摂取増加
食物繊維は腸の運動を促進し、便を柔らかくする助けになります。
また、十分な水分摂取が便を柔らかくし、排便を助けます。
1日に適切な量の水分と食物繊維の接種を心がけましょう。

②運動と規則正しい生活
運動は腸の動きを促進し、便通を改善するのに役立ちます。
また、毎日同じ時間に排便する習慣をつけることが便通の正常化に役立ちます。
軽い有酸素運動などを生活に取り入れ、排便習慣を正常に保つよう心がけましょう。

③薬物療法
便秘薬や腸の運動を促進する薬物は、一時的に症状を和らげることがあります。
ただし、自己判断での薬物の使用は避け、医師に相談するようにしましょう。

【休診日】土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12/30~1/4)
※訪問診療の時間帯は不在にしております。

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